外構プランから考える「防犯」を意識した暮らし
みなさん、おはようございます。
木津川市・工務店 喜創の家づくりブランドCo-Fitのインテリアコーディネーター・尾野実菜子です。Co-fitとは、あなたのこだわりと個性にフィットする、喜創の新しい家づくりのブランドです。
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私は26年間、インテリアコーディーネータ-としてお客様のお声を聴きながら、カーテン・照明・エアコン・家具・オーダー家具などインテリアのご提案をさせて頂いております。
また、オリジナル性の高いロートアイアン(鉄)製の手すりや門扉などのデザイン設計に携わり、日々ご提案の引き出しを増やし、近年は、庭にも興味を広げ、広い意味での空間提案を心がけております。
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さて、前回私が書いた「玄関の方位によって違うアプローチ」のコラムで、防犯について少し触れていましたが、今回は前回の話を踏まえて、外構全体から防犯についてお話ししたいと思います。
目次
外構プランは大きく3つ
クローズドプラン
高い門扉や塀で境界線から中の様子が伺えないようなプラン。車庫へも侵入できない
オープンプラン
門扉や塀がなく外部との隔たりがないプラン
セミオープンプラン
門扉や塀は設置しているものの、目線より低い・植木等で中の様子がうかがえ、車庫や植木等の隙間から外部からの侵入が可能なプラン
3つのプランに適した防犯アイテム
防犯アイテムは多種多様。特に有線の電気配線が必要なものは、外構プラン時に決めておかないといけません。また、プランによっては有効でないものもあります。3つの外構プランごとにご紹介していきます。
クローズドプランの場合
外部を遮断するわけですから、高い塀、高い門により圧迫感があります。広い敷地に採用されます。そのため、来訪の際は家の中から操作できるような、カメラ付きインターフォン、電気錠、宅配ボックスなどセキュリティーの高いプランが有効。地中埋設の電気配線のアイテムも多いため、事前計画がお勧めです。
オープンプランの場合
一見、一番防犯性が低いように思えますが、家の中から外を見渡せ、また外からも内部が見えるため、犯罪者側の心理からは敬遠されるプランといえます。
この場合は【庭にセキュリティー】というより、家の開口部を侵入しにくいものにする。例えば面格子扉や、セキュリティー窓・内鍵を採用するなど)ミラーカーテンや、ミラーフィルムを貼るなど、【家自体のセキュリティー】に気を配るほうがよいでしょう。
セミオープンプランの場合
程よい開放感があるプランのため、一番防犯に気を配る必要があるプランです。前回でもふれましたが、人が潜めるような空間ができてしまった場合は、センサ―付の照明などを設置し、踏めば音が鳴る砂利の床材にする。また、不審な人が外から中を安易に覗かないように、目線を庭木で遮ったり、駐車場に人センサーライトなどを設置します。
これらは、外構工事の際に必要な場合もありますが、ソーラー充電などのライトなど後付けできるものもあります。
防犯意識って?
ここまでは、防犯を意識した外構プランについてお話ししましたが、それだけで安心!と、言えるでしょうか?
私の住んでいる住宅街で数年前集団窃盗が多発しました。被害にあった住宅は20軒以上。どのように侵入したかというと、スライド式の勝手口の網戸をライターの火で破って手をいれて鍵を開けて侵入したのです。夏の時期で、勝手口の上部を網戸にしている家がほとんどでした。
建売分譲住宅のため、各戸スライド式の勝手口です。窃盗犯は下見をして、留守の家には、インターフォンのわきにチョークで印をつけていたということです。
私はこの情報を警察の会報(回覧)より先に、ママたちの井戸端会議で知りました。そして、家に帰ってよく見ると、あるではありませんか!チョークの印が。すぐさま勝手口だけでなく、窓を二重ロックにし、セキュリティーを強化したのは言うまでもありません。
当時、暇なく働く私に「井戸端会議は宝なり。近所づきあいを大切にしなさい」と母に言われていましたが、「こういうことか・・・」と実感した瞬間です。被害にあってからでは遅いのです。ママさんたちの情報は本当に細かくて、ちょっと見かけない人がいるだけで話題にあがっていました。
ご近所さんと防犯対策を共有するのも大切なことですね。そして、より良い環境こそが防犯になるということです。
おわりに
いかがでしたか?
●防犯アイテムはプランによって有効なものが違うこと
●それに加え防犯意識が大事ということ
をご理解いただけましたでしょうか。
植栽においても「鬼門には棘のあるヒイラギなどを植えるとよい」とされてきました。鬼門には、勝手口がレイアウトされることが多いので、防犯面でも理にかなっているなと思います。
植栽一つとっても住む人の意識が反映されます。
新築をお考えの方も、防犯を強化したいという方も、備えを万全にしながら、地域環境と防犯に心配りをして、不安のない生活環境を作っていきたいものですね。
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