失敗しない家づくり。『間取り』はあなたの理想で決まる！

みなさん、おはようございます。

木津川市・工務店喜創のCo-fitコーディネーター・田中カオルです。Co-fitとは、あなたのこだわりと個性にフィットする、(株)喜創の新しい家づくりのブランド。

私は、模様替え・リフォーム・新築など様々なインテリアの案件で特に、お客様が気づきにくい「間取り」の問題点や収納のアドバイスを得意とするインテリアプランナーです。

今日は、建築士とインテリアコーディネーター両方の観点から、理想の間取りについてお話します。

理想の暮らしを思い描きましょう

あなたにとって家づくりとは？

まるで　NHKの番組「プロフェッショナル　仕事の流儀」の締めの質問みたいですよね。家を建てる・リフォームを考えるときは、まず家に対する考え方を、家族や夫婦でしっかりと話し合っておくことがすごく大切。なぜなら、ご家族それぞれに理想が違うからです。

ご主人は、趣味の部屋があり、広い浴室、庭や星を眺めながら露天風呂気分を味わえるとなお良し。

奥様は、海外ドラマに出てくるような豪華なキッチン、広々ウォークインクロゼットに真っ白な家具のミニマルインテリアにしたい。

お子さまは、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のようなお風呂で一日中遊びたい。

このように、部屋の広さが気になったり、格好いいお風呂、素敵なキッチンに憧れるのは当然です。

でももう少し掘り下げて、家を箱に例えるならその箱の中身「暮らし」にも着目します。

理想の家とは？

例えば私の場合、理想の暮らしは家族みんなが「素の自分に戻れる場所がある暮らし」だと考えます。

一般的に年齢を重ねると、仕事の責任も重くなってきますし、子どもは、いつまでも子どもではいられず人間関係も勉強も複雑になっていきます。

外で気を張っているからこそ、それぞれが素でいられる場所が必要なはず。いろんなことがリセットでき、明日は何が待っているのかなとポジティブ思考にもなれるからです。

家族が仲良く暮らせる、趣味のDIYを楽しむ、季節を感じられるなど、それぞれの理想の暮らしをじっくり話し合ってみてください。きっと見えてくるものがあると思います。

もうお察しかと思いますが、理想の暮らしに広い個室が必要か、豪華なキッチンがお似合いか、予算の範囲内で理想を手に入れるために、家族で優先順位を決めましょう。

間取りを決める

家づくりの方針が決まったら、「間取り」です。

例えば、子ども２人と夫婦という４人家族の場合、一般的には３LDKが妥当なところですが、泊まりの来客が多い場合は４LDKです。

また、地下室や防音室を作りたい、ホームオフィスの機能をもったリビングや寝室にしたいなど、家族構成やライフスタイルによって必要な部屋数や種類は異なります。

さらに、その個室は玄関の近くがいいのか、LDKと離れた方がいいのか、広さはどれくらいか。家族全員がどれくらいの時間一緒に過ごしたいのか、動線や収納の大きさなどを加味していくと間取りは、おのずと決まります。

最近の傾向は、将来必要に迫られたときに間仕切ることや、リフォームをするという考えから、初めから個室をたくさん作らない間取りが主流です。子ども部屋を数人で共用したり、来客用の和室を寝室にしたりと工夫した暮らしが、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるからです。

収納・家具の配置を決めるタイミング

間取りと同じくらい大切なのが家具の配置です。

家具を置く壁を決めることと間取りを決めるのは同時進行をおすすめします。

例えば、建築予定地の隣地に見事な桜の木が植わっていたら、借景を計画しない手はないでしょう。その桜が見える大きな窓をリビングに採用すると季節を感じることができる家になります。しかし、その窓が必要以上に大きすぎて、ホームワークデスクやテレビボードを置く壁がなくて困ったり、プライバシーが守られず安心して暮らせなかったり。そのような問題も生まれてきます。