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木津川市加茂町の『パロン美容室』ってご存じですか?

木津川市の工務店 喜創です。

今回のオシャレ情報は、「スノッブカフェ」さんに続いてJR加茂駅周辺に足を延ばしてみました。地元の常連さんに愛され続けている『パロン美容室』をご紹介します。お話を伺ったのは城野尚美さんです。

創業はなんと1964年!加茂の美容室といえば『パロン美容室』

パロン美容室を創業したのは、城野さんのお母様。同じ加茂町で始めた美容室を、現在の場所に移転したのが22年前だそうです。実は、パロン美容室は予約制というシステムを採用していません。お客様の9割以上が常連さんというお店で、昔から通い続けてくださっているお客様に対して「予約制になりました」というのも申し訳なく、昔ながらのシステムを続けているのだそうです。「美容室へ行きたい日に、来られた順に」。現在は、創業者の娘である城野さんと叔母様の2人で、営業を続けています。

パロン美容室の外観

建築から20年以上の月日を経た建物。城野さんがカントリーテイストが好きだった頃に建てたもので、漆喰の壁が印象的です。「いい感じに朽ちてきているでしょう?」という言葉どおり、加茂町の空気に馴染んだ雰囲気が素敵です。

30歳で美容師免許を取得した城野さん

母と叔母が美容師という環境で育った城野さんですが、短大を卒業したあと病院や信用金庫に勤め、「美容師になりたい」という思いは特に持たなかったのだそう。その後、ご結婚と出産を経て、そろそろ何か仕事に就きたいと思った頃、以前の美容室の場所から移転を余儀なくされるという事態に。そこで城野さんは「自分が後を継ぐので、移転して新しい美容室を建てよう」と一念発起し、30歳で美容師免許を取得します。子育てをしながら、他店で5年間修業したあと、35歳でパロン美容室に戻って、自分の店で美容師のキャリアを積み重ねることになります。

美容師としての自分を変えた出会い

「美容師はしていましたが、こんな美容師になりたい!というような熱を持って美容師をしていたわけではないんです」と城野さん。意外にも35歳からの10年間くらいは、なりたい!と思ってなった美容師ではなかったので、何となく美容師を続けていたとは、今の城野さんからは想像できません。

“アート”に興味があった城野さんは、ヘアメイクアーティストの上田美江子さんに出会って美容師人生が大きく変化することになります。

「ヘアメイクを通じてアートが表現できる。美容師の仕事にアートを生かすことができると気付いたんです」

アムステルダムでの城野さんの作品。2時間でメイク、ヘア、着付けを行う

上田塾の第2期生としてヘアクリエーションを学び、オランダでの創作の旅や、ポーランドやパリでのコシノジュンコさんのショーに上田チームメンバーとして参加。憧れの上田チームに入りたいという思いだけで突き進んだ道でしたが、「非日常な作品を作ることで美容師という仕事が改めて好きになった」のだそうです。

日常とかけ離れた世界が美容師としての技術向上につながっている

マリーアントワネットをイメージした上田塾の卒業作品

着物ショーやコシノジュンコさんのショーでのヘアメイクは、日常とはかけなはれた世界。こういったショーの髪型を作ることは、美容師としての引き出しを増やすことにとても役立っているのだそうです。

「ショーの髪型は美容師としての基礎練習になります。スピードと技、どうやって作るのか、何が来ても対応できる力を身に付けることができるんです。遠い世界のようですが、日常の髪型にも役立っています」

第一線で活躍する人との関わりが刺激になっていると話す城野さん。今年の夏は、浴衣で、城野さんに日本髪を結ってもらってはいかが?

トレードマークは帽子!

城野さんは365日のうち、360日は帽子を被っているのだそう!「帽子を取ったら、なんだかボリュームが無くなってしまって。自分としては靴を履いてないのと同じくらい違和感があります」と話す城野さん。

これからやってみたいことは?という質問をすると、「こういった写真を撮ってみたいんです」と、お花を使ったヘアアレンジの写真を見せてくださいました。

常連さんに「こんな写真を撮ってみない?」と提案したところ、「野菜をつけてみる!」「私が果物にするわ」とノリノリのお返事があり、撮影することになっているそうです。お客様と一緒にアートを生み出している城野さんはとてもイキイキとされていました。

店舗DATA

店名:パロン美容室
場所:木津川市加茂町里東鳥口16-3(JR加茂西口徒歩1分)
駐車場:3台有
電話:0774-76-3689
営業時間:9:00~17:00
定休日:日・月曜・祝日

Facebook https://www.facebook.com/paron.bi/


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