子どもと楽しむお庭とは?~のびやかに育つ学びの空間~
みなさん、おはようございます。
木津川市・工務店 喜創のCo-fit・尾野実菜子です。Co-fitとは、あなたのこだわりと個性にフィットする、喜創の新しい家づくりのブランドです。
私は26年間、インテリアコーディーネータ-としてお客様のお声を聴きながら、カーテン・照明・エアコン・家具・オーダー家具などインテリアのご提案をさせて頂いております。
また、オリジナル性の高いロートアイアン(鉄)製の手すりや門扉などのデザイン設計に携わり、日々ご提案の引き出しを増やし、近年は、庭にも興味を広げ、広い意味での空間提案を心がけております。
尾野実菜子のプロフィールはこちらから。
私のコラムも4回目となります。外構にポイントをあてて、暮らし方のお話をしてきましたが、今回はもう少し絞って、「子どもと楽しむお庭」についてお話ししたいと思います。
インテリアコーディネーター尾野実菜子がプランニングした間取りはこちら
【間取り】子育て世代に!散らからない工夫が詰まった家
目次
子どもの遊びを学びに
新築を計画するとついつい汚したくない、綺麗に暮らしたいと思ってしまいます。しかし子どもがいると、そうはいきません。私自身そうでしたが、その思いが先に立ってしまうと、つい子どもの遊びを規制してしまうのです。
・土をさわったら手が汚れるから触らないでね
・そんなもの拾ったらだめ
・虫をつかまえても、死んでしまったらかわいそうだからやめようね
(捕まえる前に言う)
・人のうちの花は摘んだら駄目よ(摘む前に言う)
子育て世代は時間に追われているので、先回りして注意してしまいます。お庭がなく、たまに公園に行くと、どうしてもそうなってしまいがちです。
でも、子どもは意外と身近なことに興味を持ちます。成長の芽を摘むのではなく、目の届くお庭で、子どもの好奇心を育てる機会が増えるようなお庭づくりをご紹介します。
子どもが興味を持つこととは!?
各家庭の色々なお話を伺う中で、「子どもは親の興味があるものに興味を示すんだな」と感じています。
もちろん例外はあります。ですが、お父さん、お母さんが楽しそうにしていると、子どもは「なんだろう?」「おもしろいのかな」と思うもの。
興味を持った時に、子どもにわかりやすい説明で、子どもの速度で、一緒に楽しむことをおすすめします。
では、庭という空間で大人が楽しめることって何でしょう……!?
あるお父さんは、小屋を作って、熱帯魚を飼育していました。そのお子さんは数年後メダカ博士の域に達し、今では「珍しい色のメダカを増やしたい」と遺伝子に興味があるそうです。
あるお母さんは家庭菜園を熱心にされていました。そのお子さんは栄養士の道に進んでいました。これは一例ですが、そこに至るまでの親子の空間が想像できます。
子どもが喜ぶ空間
子どもが喜ぶ庭はどんな庭でしょうか?外構プランでご縁があった方のお子さんと我が子から庭で楽しかったことを聞いてみました。
・ビニールプールで友達と遊んだ
・五月のこいのぼりが庭にあって、おじいちゃんとお餅を食べた
・バ-キューをして、わいわい楽しかった
・花を摘んで飾った
・飼っている犬の毛をデッキで切ってあげた(かわいかった)
庭については楽しい思い出だけではないようです。
・金魚のお墓がある(埋める時悲しかった)
・虫が嫌だった
・庭掃除を手伝わされた
後から思えば、嫌な経験も思い出や体験の記憶の財産です。
具体的にどうしたらいいの?
子育て世代で一戸建て新築をご検討の方々におすすめの外構プランは【管理できるフリースペースを設けること】です。
管理できるとは、住まう方が目の届く、負担にならない程度の空間という意味ですが、これは住む方の生活スタイルや、土地の内容によっても違います。
一例をあげてみましょう。
暮らしは変化していきますので、フリースペースを作り、変化に対応させていく考え方です。
<乳児期>お母さんと日向ぼっこ
<幼児期>三輪車置き場、砂場(組み立て式のサンドボックス)
遊具(折り畳み式の滑り台など)、ビニールプール、
汚してもいい場所(例えばデッキでお絵かき・工作)
<児童期以降>自転車置き場、趣味や習い事(野球の素振りなど)
<家族のスペース>バーベキュー、家庭菜園
趣味の範囲まで広げると、まだまだたくさんありますね。それにまつわる、もっと具体的な外構アイテムや素材の提案はその時々の内容によって違います。
ビニールプールの例をひとつとっても、置くスペースはデッキがいいのか、タイルがいいのか、土のままでいいのか、また、遊ぶ時間や方位によって日よけがいるのかいらないのかなどなど、正解は一つではありません。
おわりに
いかがでしたか?
子どもと楽しむお庭とは、成長していく過程で思い出や体験を担う空間であること。
そこで大人も一緒に楽しむこと。
忙しくて心にゆとりを持てない時期もあるかもしれません。
一日の中のひととき、もしくは一年の中で数回の積み重ねでも、
お庭で過ごす時間は、子どもの心にはかけがえのないものとして残ることでしょう。
ついつい後回しになってしまう外構も、家づくりのプランの段階からきちんと計画しておくことで、心地よい暮らしを生み出していけると思います。
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