知っておきたい「壁下地」!理想のインテリアを叶える方法
おはようございます。
Co-fitのインテリアコーディネーターの中筋恵子です。
Co-fitとは、あなたのこだわりと個性にフィットする木津川市の工務店・株式会社喜創の新しいブランドです。
私はフリーのコーディネーターとして、新築マンションを購入された方の造作家具、カーテンのご相談を受けることがあります。
造作家具とは作り付け家具、オーダー家具とも言い、用途に合わせて壁などにジャストサイズに据え付ける家具のこと。買ってきてその場所に置く既製家具とは違います。
その中で特に造作家具の設置をお考えの方に、ぜひ意識してほしいことがあります。
それは壁の下地について。
専門的な分野ですが、これを知っておくと機能的ですっきりとしたインテリア空間が叶います。
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目次
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なぜ壁に棚が付けられないの?
ここ数年リビングのテレビを壁掛けに希望される方が増えています。
また、テレビをテレビボードに置くレイアウトでも、その上に飾り棚をデザインしたいという要望も。
以前は壁面全体を収納にするデザインが流行りましたが、今は余白を残して飾り棚を作り、そこに思い思いの小物やグリーンを飾る方が多くなってきています。
さらに、高齢の方が住まう家でなくても、たまに来るご両親のために玄関や廊下・トイレなどに手摺を取り付ける方も多いですね。
そんな時に必要になってくるのが、壁の下地(補強)。
壁に補強がされていない場合、テレビどころか簡単な棚や手摺さえも取り付け出来ない場合があります。
特に大型テレビは大変重いので、しっかりした補強が必要です。
戸建住宅の場合
戸建住宅の壁の場合、間柱(まばしら)という柱を30㎝または45㎝おきに立て、その柱に仕上材のボードを貼り付け、さらにその上にビニールクロスを貼って仕上げます。
そのため、簡単な棚くらいであれば、間柱を見つけて間柱に釘を打って棚等を取り付けることは出来ますが、棚に本をたくさん乗せたい場合は、棚の取り付け位置全体に適切な補強が必要です。
マンションの場合
マンションの場合も、部屋と部屋の仕切りになる壁については、間柱に取り付けることは可能です。
しかし、戸境壁といってお隣との境目の壁は、壁にプラスターボードが直貼りしてあるか、コンクリートに直に壁紙を貼っているケースが多いので、そのままではほとんど釘が打てません。
このように、壁紙の下は構造がさまざまです。もし新しく家を建てる場合は、どのようなインテリアを希望するかを考えた上で、下地を相談してください。
日本の住宅の内装構造
プラスターボードとは、石膏ボードとも言われています。石膏を主成分とした素材を板状にして、特殊な板紙で包んだ建築材料です。
安価で丈夫で断熱・遮音性が高いため、壁や天井を作る際に広く使われています。
日本の住宅の多くは、このプラスターボードを内装の壁としています。
つまり、壁を形成している板が石膏なので釘が効きません。打っても直ぐに抜けてしまいます。
仕上がりのビニールクロスに隠れている部分なので、あまり認識されていないため、木の板と勘違いされることも。
街中で購入出来るプラスターボード用のフックでは、額の一枚や小さな絵を飾ることは可能ですが、憧れの壁面収納を希望されている場合は、下地が入っていないという理由でインテリアを断念される方も多いです。
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希望のインテリアを叶えるために
下地補強を入れておきましょう
主に下地の種類としては、コンパネやシナ合板といわれる合板があります。補強するのは、プラスターボードの下、間柱が入っている場合は間柱と間柱の間です。 造作したい壁の部分やその周辺に下地を入れると、釘やビスがしっかり止まるので、家具も固定出来ます。
下地(下地補強)を入れるタイミング
新築マンションでしたら、設計変更が可能なタイミングにお願いしましょう。
新築戸建てやリフォーム工事では、設計段階やコーディネーターとの打合せの際に、棚や手摺が欲しいことを伝えて下さい。
そのタイミングを逃すとせっかく貼った壁紙をはがし、プラスターボードを切って下地補強を入れ、再度壁紙を貼る……という大がかりな補修工事が必要となってしまいます。
下地は通常目に見えない脇役ですが、有ると無いのではその後のインテリアの可能性や、暮らし方にも大きく関わってきます。
今直ぐに必要なくても、将来的に取り付けを考えている時は、ぜひその事を工務店やコーディネーターにお伝え下さいね。
適切なアイデアをご提案できると思います。
では、今週も素敵な一週間をお過ごし下さい。
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